ドラマ『若者たち2014』第11話は
「お前たちの幸せが、俺の幸せなんだ!」
「理屈じゃねぇんだよ!」
この2つのセリフが最終回を締めくくってくれました。
旭が、佐藤家に買い手が見つかった後「この土地は売る!」の一点張りであったのは旭なりの考えがあったからでしたね。
一体佐藤家の兄弟たちはどうなるの?
と気を揉んでしまいましたが、
兄弟それぞれの道を歩んでゆくというエンディングは
ごく自然の流れではなかったでしょうか。
いつまでも兄弟たちが一つ屋根の下に身を寄せ合って生きていくことを、
否定も肯定もしませんが、
結末としては”それぞれの道”を生きていくことによって、
一人一人が甘えあう関係でなく、
別々であっても兄弟であり家族であり、
支え合っていけるのだと教えてくれている様に思えました。
新城は、新たな一歩を踏み出すために売るんだろうと、
旭の心情を察しています。
旭は、暁が「だまし取った3000万円」は
手つかずだと嘘を言った気持ちをちゃんと理解し許していました。
そのことで、暁も多香子と2人で家族を築いていこうとする気持ちになれました。
ひかりは、新城との出会い、そして別れによって
自分の生き方に自信を持てるようになりました。
陽(柄本佑)と旦(野村周平)は、
自分たちの将来の不安を話していましたが、
自分の進むべき道は旭によって見つける事が出来ていました。
こうした描かれ方は、
ひとの気持や考えに共感するのが難しい時代に生きている
「若者たち」の一部からは不評を買っている様です。
”心のありよう”における”普遍的価値観”を、
「理屈じゃねぇんだよ!」という言葉で言い表そうとしても、
とても理解しがたく感じられたのだと思います。
「理屈で言ってくれなくちゃ、解からね~じゃね~か!」と・・・
そんな声が聞こえてきます。
”押し付け”とも感じてしまうのでしょうね。
ともあれ、旭は兄弟たちの”父親代わり”から、
本当の父親として、あかりと梓と支え合いながら
自分自身の人生を生きていくのでしょう。
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